にゃあのあったかな世界

2013年生まれ、精神発達遅滞の長女にゃあの成長を見つめる日記。子育てと、療育と、自分育て。母はもっと大きな愛を注ぎたい。

一年ぶりの発達検査

市の発達支援センターにて、一年ぶりの発達検査を受けてきた。
幼稚園と療育の教室に通いだしてから半年、次年度のことを考えるためにも、私としても現状を知りたいと思っていたところだった。


40分程度の、支援員さん(正式な職はまだ聞けずじまい…)との検査時間。
個人病院での療育の時間にも慣れてきていたので、一対一で机に座り、指示を受けながら積み木をしたり、お絵かきをする時間は、にゃあにとってとても楽しいものらしかった。


まず、全体を通してのにゃあの様子と印象。
先生の口元や手元、表情を見ながら指示を聞こうとする様子が見られた。
それから、意味が分からなかったり、または上手にできたときは、私やパパの反応を伺うようにこちらを見やる。
「ん?」という表情だったり、にこっとしたり。
言葉を発したり、正確な受け答えは全然できなくとも、他人とのコミュニケーションをにゃあなりに受け入れようとしている姿を見て、しみじみと成長を感じ、なんだか感激してしまった。


新K式検査の結果としては、やはり年齢から1歳~1歳半の遅れがあるという話だった。
平均に追いついてきているというような期待は私はあまりしていなかったので、それくらいだろうな、という納得の結果だ。
次回は小児科の医師の診察も受けて、発達検査の数値がはっきり出せるとのこと。


それから、次年度の相談をした。
7月に、そのことを踏まえて、通園施設の見学もさせてもらっていたのだが、わたしとしてはどうすることがにゃあの成長にとってベストかは決めかねていた。というのも、幼稚園の雰囲気と先生方がとっても好きだったし、にゃあも幼稚園がとても楽しそうになってきていたからだ。


しかし、やはり実際の園での時間は、補助の先生方の手助けなしにはいろんな活動が過ごできていないだろうし、集団のなかでやりすごされたまま過ぎてしまう時間もあるだろう。
支援員さんにも、今のにゃあには、ひとつひとつていねいにできることを実感させることで、身につくことが増えていくと思うといわれた。
例えば、先生が「先生と同じものを作って」と言って、積み木である型を作る。
しかし、上に高く積み上げる積み木しかやったことがなかったにゃあは、「同じものを作る」という言葉だけでは、指示の意味が分かっておらず、受け取った積み木を上に積み上げるだけだった。
すると、次に先生は、ひとつ型をつくったあと、もう一度先生自身がさらに同じ型を作った。そのうえで、「にゃあちゃんも同じものを作って」と積木を渡すと、にゃあはちょっと悩んだあとに、先生と同じ型を積み木で作り上げた。


こういうことなんだよなあ…。


迷いも戸惑いも消えないままだけど、結論は出た感じかなあ…。
転園となると、また一から新しい生活を受け入れられるまでが大変だし、にゃあもまた泣くようになるかもしれないけど、にゃあにとっては必要なことなんだと思う。


この次年度の話については、主人のほうがショックだったようだ。
にゃあの発達の遅れを受け入れつつも、「いつか追いつく」「しゃべらないけどちゃんと理解している」というスタンスだった。
3歳という、何をしてもかわいらしい時期であり、パパのことが大好きなことを体全体で表現してくるにゃあに、希望ばかり感じてしまうのも無理はない。
それが就学も見据えた話が出てくると、にゃあは普通学級には行けないということなのか、という不安が現実味を帯びてきて、彼は今までとは違う戸惑いや悲しみを抱いていると思う。


にゃあといーちゃんがいつも最高の笑顔でいてくれるから、主人も私も、明日も笑顔でいられると思う。